そこに鉄道があるからだ。
野呂哲三は何故乗り急ぐのか?
失くなるものがあるからだ!
と言うことで、失くなる前に乗っておこうシリーズ、ついに海外篇。
7月1日でマレー鉄道のシンガポールのターミナルがタンジョンパガールから国境に近いウッドランドに移るということで、知らなきゃそれまでだが知った以上は行かねばなるまい。
イースタン・オリエンタルエクスプレスの発着日に併せて行きたかったが月1回の運行のため唯一可能性のあった土日の6月11日は前日夜の予定で断念。ギリギリまで迷ったが6/3に休みをとって決行することにした。HISのネットでチケット探すとSQで往復25000円。良いではないかと予約を入れにいくと結局燃油サーチャージその他込みで51700円。まあ許容範囲か、と便を確定。得意の0泊3日弾丸ツアー。ホテル代はかからず済む。6/2の夜行で6/3朝シンガポール着、日付は6/4に変わるがその日の夜行で朝関空戻り。
6月2日
終業後一旦家に帰り着替えてから出発。
難波 20:00発 ラピートβ69号
久々のラピート。以前の大阪勤務の時は会社からの海外出張時には良く使ったもんだが。
デビュー当時は鮮烈やったなあ。鉄人28号のような顔。
事前にネットでチェックインし座席は確定させていたがカウンターで搭乗券を受け取る。HISの画面ではマイレージ加算不可となっていたが、正規の割引運賃のようでANAのマイル登録。マイル加算よりもゴールドステータスなのでエコノミーでもラウンジが使える方が有り難い。時間はたっぷりあるのでラウンジでビールを飲みながら過ごす。
KIX 23:30 発 SQ615 A330-300
平日の夜の便のせいか空いていて30-40%の搭乗率。昼間の便もあるので1日2便飛ばす必要有るのかと心配するほど。あるいは1晩留置く駐機料が高いのか?
SIN 6/3 5:00着 30分早く着いた。
チャンギは10年ぶり、入国するのは13年ぶり。入管手続きもスイスイ。文明国は良い。鉄道で市内に向かう。空港駅は地下駅でターミナル2と3の間に在りどちらのターミナルにも直結。
1ドルがデポジットされていて降車駅の券売機に突っ込んで払い戻し手続きをすると戻ってくる。
Changi Airport 5:31発 MRT空港線(東西線East West Lineの一部)
地下駅はホームが全面ガラス張りになっていて車両は撮りにくい。
椅子はプラスチック製、イニシャル、ランニングともコストは安いのだろうが長時間座るのはしんどい。(端から端まで乗ったら1時間はかかる)前面眺望も得られず嬉しくない車両だ。
Tanah Merah 5:38着 東西線本線に乗換
地上駅なので暑い。湿気も多いので冷えてたカメラのレンズが曇る。
Tanah Merah 5:46発
Tangeon Pagar 6:08着
歩いて10分程のKTMシンガポール駅へ。まだ暗い。
切符はジョホールバルまでは売ってくれないと聞いてたのでクルアンまで買う。7:
ウッズランドの検問所が出来てシンガポールの出国手続きがそちらに移管されたのでシンガポール出発前にマレーシアの入国手続きという変則的な形。出入国カードにスタンプ押したのを渡してそのまま通してくれる。パスポートに入国のスタンプは押されないことが多いと聞いていたので発車時刻も間際だしこんなもんかとホームに向かう。
車内の電気が消える。なかなか発車しない。嫌な予感が...
急行の方が先に発車するのかもしれない。そうこうすると席をはずしていたおばさんの乗客が戻って来て何か言うと皆んなゾロゾロ降りるので付いて行く。柵のところにいる駅員は急行停車駅までなら急行で行けと誘導。急行の車両の横にいる駅員は席は無いよ、立ち席ならOKと言う。ジョホールバルまでなら1時間程度なので乗込む。
8:11 #2(列車番号) Ekspres Rakyat 11分遅れで発車
単線だが15分程でBukit Timah旧駅ですれ違い。
さらに15分程でウッズランドの検問所到着。ドアは手動でロックもかかってない為、現地の人は動いているうちからドアを開けて停車後即検問所に急ごうとする。
前に行って機関車を撮ろうとするとダメと制止される。そうか国境の検問所だもんな。
シンガポールの出国手続きは一番早いグループで済ませたが、 結局全員済まないと乗車のゲートが開かない。待合室でクレヨンしんちゃんのTシャツを着た男の子を見かける。アジアで人気と聞いてたがこういうところで実感。結局30分程かかって9:12発車。
ウッズランドから5分程でジョホールバル中央駅に到着
駅舎は保存され記念館を作るらしい。保存車両はDL2台とSL1台が見える。
暑くて街を見物する気力もなく、シンガポールに戻るには昼間は列車がなくバスになるので10時過ぎの列車で戻ることにする。
窓口で早いやつと頼むと10時半だという。遅れているようだ。シンガポールドルは受付てくれないので両替所でマレーシアリンギットに替えてから買う。3リンギット。シンガポールからも3ドルなのでレート差でマレーシアからの方が安い。
時間があるのでSLを見ようとホームに降りるが呼び止められ先には行けない、許可証がいると言う。旅行者でちょっとSLの写真を撮るだけだからと粘るがエスコートされ待合室まで連れて行かれる。やはり国境の駅だ。
時間があるのでDaily Freshで肉まんとあんまんらしきものを買う。2.8リンギット。肉まんらしきものはカレーまん。あんまんは日本と変わらない。
出国手続きもあるのに10時20分になっても何も案内がない。10時半頃漸く改札。出国手続きではやはり入国のスタンプがないことを咎められるが説明すると隣の係官に聞いて通してくれる。また出国者が全員揃い、到着した客が全員ホームから上がるまで待たされ漸く列車に乗れる。
10:50 #27 Senandung Timuran ジョホールバルを約50分遅れで出発
列車は夜行で寝台車も付いている。
再び5分くらいでウッズランドの検問所へ。シンガポールの入管でマレーシアの入国スタンプがないことを咎められ別室に連れていかれる。なんでマレーシアを出国できているのにシンガポールでひっかからなければならないのだ?係官はどこかに電話してパソコンでカシャカシャして数分で解放してくれた。良く考えてみるとやはり最初のタンジョン・パガールで入国カードをきちんと提出すべきだったのだろうと反省。建物内にはマレーシアの入管用のスペースもあったのでウッズランドが始発駅になったらややこしいのは無くなるのだろう。
行きと同様30分程かかって11時半頃出発。
今度は座席車両に乗る。
タンジョン・パガールの手前にコンテナ貨物の駅や車庫が見える。
11:55シンガポール到着
昼間の外観を見に一旦外へ。
昼時なので駅で飯を食うことにする。無難なものにしようとナシ・ゴレンは焼き飯やからミー・ゴレンは焼きそばやな、と見当をつけて頼む。プリンのようなのも取る。2.5と1.7で計4.2ドル。
トイレも行ってみる。有料でトイレ20セント、シャワー1ドル。
13:00発の#12 Ekspres Sinaran Selatanが有るがホームの先には行けないので駅の外から見ることにする。歩いていると柵が高くない良さげな所がある。
次の列車は夕方になるので暑くて観光する気にもなれずエアコンの効いたMRTに乗って時間をつぶすことにする。まずは東西線の西端Joo Koonへ。タンジョン・パガールから3ドル(実質2ドル)、約35分。
Buona Vistaの東でマレー鉄道と交差。あんだけ時間が不確かだと遭遇するのは奇跡に近い。
地上に出るとお決まりのスコールが。
タンジョン・パガールやBukit Timahの駅は保存されるようだが線路跡はどうするのだろう?
Juron Eastまで約1時間、東西線に乗換えてタンジョン・パガールまで戻る。幸いスコールは上がっている。丁度良い雨宿りにもなった。
16:41着の列車がどうせ1時間くらい遅れてるだろうと17時過ぎに行ったが、出発ホームに立派な客車が停まっている。もしかしてとマークを見るとイースタン・オリエンタルエクスプレスだ。11日に来れなくなった時点で諦めたので頭から消えていたが、11日は到着日なので出発日をうっかりしていた。ベストの日で休みが取れたことになる。係員に聞くと出発は19:30。それまで駅で過ごすことにしよう。
いつの間にかイースタン・オリエンタルエクスプレスに機関車が連結していた。
日本だったら撮り鉄が三脚並べて混雑するだろうに他に誰もおらずシンガポール駅を十二分に堪能できた。いつかはイースタン・オリエンタルエクスプレスに乗るぞ。腹もへったが駅では暑くて食欲わかないので時間は早いが空港に向かう。その前に少し足を延ばして東西線の東端Pasir Ris駅へ。
空港に9時頃到着。チェックイン前に食事
4時間近くもあるがカウンターに行くとチェックインできるのでそのまま出国。ラウンジでビール飲んで時間をつぶす。
SIN 6/4 1:20発 SQ618 A330-300
帰りは8割程度の搭乗率。
KIX 8:23 30分程早く着いた。
関西空港 9:16発 はるか10号 281系A609編成(クハ281-9+モハ281-17+サハ281-109+サハ281-9+モハ281-18+クロ281-9)
来た、見た、乗った‼ VENI,VIDI,VEHI Caesar Tetuzo Noro
カエサルばりの速攻であった。
我乗る故に我在り。Veho ergo sum Tetuzo Descartes Noro
0 件のコメント:
コメントを投稿